一立タイムズ 元年8月号

 ある大きな芸能プロダクションのオーディション。会場となった場所にその日受験する少年達が行くと、パイプ椅子を運びながら面接会場の準備をしている年配の係員だけでした。準備が終わると、その係員は飲み物を買いに行くので少し待っているように伝えて出て行きました。しばらくして人数分の飲み物を抱えた係員が来て、少年達に1本ずつ配り始めました。
 何も言わずに受け取る人、「ありがとうございます」とお礼を言って受け取る人、一人で配るのは大変そうなので「お手伝いします」と配る手助けをする人と様々でした。
と、「本日のオーディションはこれで終了です」とその係員が言いました。
「えー? まだ歌もダンスのテストもしてないし… その前に、大体ジャニーさんは?」

 これは、今月惜しまれつつ亡くなったジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏のオーディションの様子です。合格したのは、笑顔の良い少年・お礼を言えた少年・配る手伝いをした少年でした。合格の基準は歌やダンスの上手下手ではなく、少年達の人間性のようです。大勢のファンに愛されるためには人間性が最も重要になるのでしょう。

 この人間性とは普段の生活から自然とにじみでるもので生活習慣でもあると思います。その人の生活習慣をみれば、「苦難があっても目標に向かって頑張れる」ことや「周りの人に感謝できる」ことなどが分かり、将来成功できるかどうかもわかってしまうものと思います。
 当塾の入塾面談での「ほほえみ診断」でも生活習慣から学校の成績が分かることと同じです。生活習慣を良くすることで、成績も上がっていき、周囲からの人望も厚くなり将来の成功につながっていきます。