一立タイムズ R2年6月号

「なんか学校へ行きたくないなぁ」「友達とは全く遊んでいない」「今日はライン電話で友達と2時間話した」これは先週の生徒たちの言葉からです。

 今週から分散登校が始まり、長い長い休校も回避されようとしています。形としては以前のような学校生活に戻ろうとしていますが、目に見えない生徒たちの心は以前とは違っているでしょう。特にマスク姿の人々に機械的な冷たさを感じるのは、私だけではないと思います。

 今回のコロナ騒動で、医療・経済・心理の3つの崩壊に警鐘を鳴らす識者がいます。そしてこれはこの順序でだんだんと問題が噴出してくるだろうと、私は思います。同時に起こってはいるものの、影響が出てメディアなど周知のことになるにはタイムラグが生じるからです。

 今後社会的にも個人的にも色々な問題が起こることが予想されますが、「問題はレベルアップのチャンス」と捉えることが大事だと思います。問題が解けないうちは悩んだり嫌な気分になりますが、それは自分が未知の分野に入ったために起こることであり、チャレンジをして成長している証でもあるのです。そして必ず自分らしい解答が出て解決になり、自分のステージは一段上ったことになります。
 また事前に問題を予測できたときは、その問題は問題にはならないほど容易に解決されます。

 さらに「最悪の状態を想定し、最善の策を考えて行動する」ことなどを、生徒に伝えながら学習指導をしていきます。ご家庭でも大変な時期とは思いますが、お子さんの言動や行動などこれまで以上に気にかけて頂くようお願いします。