一立タイムズ R4年2月号

ここ数か月前から、そろばんのベーシックトレーニングとスキルトレーニングについて、zoomを使って毎月行われるピコ勉強会で全国の教室事例紹介として発表されています。

小さな子にはベーシックトレーニングに重点をおく(あいさつ、靴をそろえる、トイレはお稽古前に済ます、きちんと席に着く、自分で本とそろばんを出して学習を進める、わからないときは手を上げて先生に聞く、他の子の邪魔をしない、宿題はきちんとやってくる、自分で丸つけができるようになる……)。

進級していくにつれてスキルトレーニングに重点をおく(ミスを見つけて分析する、ミスに気付かせる、どうすればミスを撲滅できるか一緒に考え様々なやり方を試す、目標達成に向けてのプランを考えさせ、実行できたらホメる…)。

これは小さな子やそろばん習得だけに限らず中学生・高校生の学習にも当てはまります。成績が良い生徒や伸びる生徒はベーシックトレーニングがきちんとできています。ベーシックトレーニングは生活習慣でもあります。人間を一本の木にたとえるなら、生活習慣は『幹』で学習成績は『枝葉』です。『幹』を太くしなければ『枝葉』は立派に繁りません。

さらにこの生徒習慣は社会人としても活躍できる能力の土台になります。「成績が良い生徒は、生活習慣が良い」は、中学生入塾面談時の「ほほ笑み診断」でも実証済みのことと思います。

もう一度生活習慣をチェックしてみると良いです。そして生活習慣を向上するための第一は、本人も周りも意識することです。塾では生活習慣に心を向けながら学習に集中できる指導をしています。ご家庭でも会話の中に入れるのも良いと思います。