一立タイムズ R4年4月号

先週のこと、「学校では大きな声でうるさいと言われるくらい話すのに、塾ではちっちゃな声になっちゃう」という中学生。同じ日、「入試で面接があるのは嫌です。上手に話せないから」という高校生。

 この二つのことには共通する点があるような気がします。自分の好きなことや興味のあることを話すときは、自然と声が大きくなります。しかし嫌いな勉強のことや自分がよく分からないことを質問されると、声が小さくなるしあまり話したくもなくなるということです。

 1分間スピーチを、その前日に中三生の卒塾行事の中で行いました。自分の言いたいことをみんなの前で話しますが、趣味のことや塾で成長した(弱点を克服した)ことなどを、それぞれみんな楽しそうに話していました。
自分が詳しく知っていることは、自信を持って話しているので、自然と力が入り声も大きくなります。


話すことの本来の目的とは何か?その意義を探究すると
「自分の考えを相手に伝えること」
であると思います。そのためには、少し大きな声(お腹から出す様に)で相手に良く聞こえるようにハッキリと話すことが大事です。たとえるなら、「鬼滅の刃」で煉獄(れんごく)さんが食べたときに発する「うまい!」の要領です。

 このことをいつも意識するだけで、悩みが解決へと向かうこともあり、さらにはものごとが好転する可能性もあります。それは「話す」ことを、本来の目的通りに使っているからです。
 新年度に当たり、話すことの意義をご家庭でも話し合ってみることも良いと思います。