一立タイムズ R4年8月号

夏休みに入った先週のことです。中学生Nちゃんが、
「お友達のお家が大変なんです。どうしたらいいですか?」
聞けばかなり深刻な様子。
私は答えました。
「それは、先生にはどうにもなりませんし、お友達思いのNちゃんにもどうすることもできません。物事には、自分が解決出来る問題と自分ではどうすることもできない問題と2種類あります。自分でどうすることもできない問題に一生懸命取り組んで解決しようとしても全く無駄です。


それよりは自分が出来ることは何か?と考えることです。お友達がお家のことで悩んでいるときは楽しくないはずです。でもNちゃんが、今までのように興味のあることや会話が弾む話をして一緒に楽しくなることは出来るはずです。人間は同時に2つの反する感情は持てません。

さらに楽しんでいると、だんだん楽しみが増えてきます。もしかしたら、楽しみがお家全体に伝わって問題が解決することがあるかもしれませんよ。お友達と一緒に楽しい話で盛り上がることがNちゃんに出来ることではないですか?」

『自分が直面している問題』や『希望した未来を手に入れる』ためには、『できること』と『できないこと』を見極め、自分が出来ることに焦点を当てやり切ることが重要です。合格を目指すのであれば学習量を増やすことが自分にできる一番大きなことです。