一立タイムズ R4年10月号

「最近幼稚園児の娘が死ねという言葉を覚えて」という記事を読みました。

お母さんが朝の支度で忙しいときに、自分の言うことを聞いてくれなかった苛立ちで「お母さん、死ね」と。

「わかった。死ねばいいんでしょ」と、そのまま外へ出てエントランスへ行こうすると、すぐ後から娘さんが

「お母さん、ごめんなさい、ごめんなさい、死なないで」とついて来ました。

このお母さんは、言葉には言霊というくらいの重大なことがあることを娘さんに知って欲しかったので敢えてこういう行動をとったようです。

友達同士で話している「殺す」とか「死ね」という言葉を聞くたびに「その言葉はあまりよくないね」と私は言います。自分が損害を被って腹立つことがあれば、簡単に「死ね」と言うのではなく、相手にわかる言葉で伝えること、そしてそのためにも学習することは大事なことだと思います。学習によって語彙力が増え思考力がつき、自分の立場だけでなく相手の立場も理解できる多面的な発想もできます。