成績表がくれたスイッチ

茨城統一テストの結果が返ってきて、中3生A君に成績表を渡すときのこと。

「いやあ、成績表は欲しくないです」
「それは、結果が悪くて見たくないということだね?」
「え~、まあぁ。はい」

とは言え、本音は良くても悪くても成績表は見たいものです。
そう思いながら、成績表を渡しました。

「えっ? 本当に? この判定ですか?」
「そうだよ! 良かったじゃない。前回と同じ判定だけど、少し上がっているよね」

成績表を見る前の不安そうな表情から、いつものA君の表情に戻っていきました。

「志望校判定は大丈夫だけど、上位30%に入っての合格を目指すなら、合計であと10点は欲しいね」

高校入試では、同じくらいのレベルの生徒が集まります。
それでも、その中で成績の差は必ず出ます。
そして高校の実績――大学合格や就職先などは、だいたい上位30%の生徒たちがつくっているのが現実です。
また、高校生活を充実させている生徒を見ても、上位にいることが多いのは、これまでの先輩たちが教えてくれています。

その話をいつもしているので、A君も
「そう…ですね」
と考え込んでいました。

そこで答案を一緒に確認すると、いくつか明らかなケアレスミスが見つかりました。

「これらの問題、本当は取れたよね?
このケアレスミスを克服するだけで、10点以上は上げられるよ」

その瞬間、A君の目つきが変わりました。

「さあ、12月中にすべて仕上げて、それ以降は過去問対策に入ろう!」

目標がはっきりし、やるべきことも明確になったA君は、すぐに取り掛かりました。
いつものんびりなA君に、しっかりエンジンがかかった瞬間でした。

おかげさまで、今日も幸せな一日でした。
感謝です!