苦手が教えてくれた、大きな気づき

中学生の塾内テストでの自己採点。
4教科はすべて80点以上だったのに、
唯一苦手な数学だけが40点台だった中学生がいました。

これまでは国語も苦手でしたが、今回は初めて8割超え。
その結果に自信が出てきた分、数学の点数が余計に気になったのでしょう。

「数学がこんなに低い点数で……お母さんに怒られる……」

「仕方がないね。怒られるときは、しっかり怒られよう。
そして次に、怒られないようにすればいい。
じゃあ、どうすれば怒られなくなる?」

「数学を、しっかりやる!」

「そうだね。じゃあ今から、このテストの間違い直しをしよう」

テスト直しをして、もう一度解き直してみると、
まだ3問できていない問題がありました。

その3問を説明している途中で、突然こう言いました。

「わかった!
俺、問題を読んで、頭の中だけで式を立てたり計算してたからダメだったんだ!」

「そうそう。
“数学は腕力だ!”って、いつも先生が言ってるよね。
とにかく 式に書く! 表に書く! 図に書く!
頭だけで考えると、ごちゃごちゃして分からなくなる。
整理するために書くんだよ。
だから途中式もしっかり書く。今まで何回も言ってきたけど……
ようやく腑に落ちたね」

「はい!」

「今回の数学は点数だけ見ると残念だったけど、
自分の弱点に気づけたという意味では、とても大きなテストだったね」


その後、理系なのに化学が苦手な高校生の話です。

「苦手な教科は、毎日少しずつでいいからやろう。
短い時間でいい。毎日続けると、だんだん愛着がわいてくるよ」

そう話して、先月から化学に取り組み始めていました。

そして今日。

「先生!化学ができない理由がわかりました。これを見てください」

今解いた問題を持ってきました。

「なるほど……これは、基本が分かっていなかったんだね。
周期表、意味わかる?」

周期表を一つひとつ説明すると、
「そうだ!」「なるほど!」と何度も頷きながら聴いていました。

確認のために自分で説明してもらうと、
本当に理解できていて、
まるで頭の中にパッと光が灯ったような表情に変わっていました。

点数や結果だけを見ると落ち込むこともありますが、
気づきが生まれた瞬間こそが、本当の成長の始まりです。

おかげさまで、今日もしあわせな一日でした。
感謝です!!