一立タイムズ R5年5月号

今週のこと。「春休み中の学校課題が終わらないので、今日はその課題をやってもいいですか?」と中学生が言ってきました。

「4月中旬の今まで何もしていなかったの?」と尋ねると

「新学年で学校の先生が代わって、提出がなくなるかもと期待していましたが、先生が持ち上がりで提出しなくてはいけないので…」

それを聞いて私はその生徒に言いました。

「◯◯君の志望校は進学校だよね。損得判断で提出しなくて得したと思う考えでは、進学校で大学を目指すことは難しい。というか、その高校に相応しい考えの人が高校から選ばれると考えた方がいい。たとえ提出がなくなったとしても、自分で学習したことは必ず実力としてついてくるので損ではないはず。少し先を見て、どの状態が自分にとって楽しいか(得か)考えて、今やることを選択しよう」

学習する量に比例して必ずしも成績が伸びるわけではありませんが、学習しなければ実力はつかないし成績も上がることはないです。まずは学習の量を今までより増やすことが、今までより実力がついてくることになります。志望校合格を目指す受験学年であれば、まずは学習量を増やすことが合格の第一段階です。入試以外でも目指す目標を達成するには、そのことにかける時間を増やすことが実現の第一歩です。学習を通して、将来にも役に立つ“目標を達成する考え方”も学んでいけるように指導していきます。