一立タイムズ R6年5月号

今週のこと

「先生、洗面台でほかのところもぬれているよ」と小学低学年。

「その前に使った人は○○君だけど、間違ってシャワーの方に向けた?」

「いえ、ぼくはやっていません」

「間違って壊れたり破れてしまったときは先生に言ってね。わからずに他の人が使ってケガをしたらもっと大変になるからね」

3週間ほど前にも同じことがあり、教材が1冊水浸しになってしまいました。このときはみんなが帰ってから気づいたので、次の授業時に同じように言いました。

このことから、私が中学生の頃だと思いますが……

間違ってモノを傷つけてしまったことがあり、その方にお詫びが言えなかったことへの後悔、このことがいつまでも私の心に深く残っていました。

今回のことは同じようなことが反対の立場で現れるように感じて、一部の生徒にはそのときの話をして「間違って壊れたり破れてしまったことはすぐに謝った方がいいよ。そうじゃないと、いつまでも残るから」と。

どんなことでも起こることには原因があり「何事も必要必然」と考えると、他の人を責めるのではなく自分の心を振り返ることができ、心の奥底のワダカマリが消えて却って感謝になると思います。