一立タイムズ R4年3月号

県立高校入試の一週間前の今週、プレテストでできなかった数学で解説を見て理解しようとしていたT君。しかし解説を見てもわからない…


「この時期、解説見ても理解出来ない問題はやらなくていいよ。教えてもらっても次にできる可能性は低いので、その時間を他の知識を覚える教科にした方がいいよ」と言うと
「いや、数学のこの大問4の(1)だけは解けないとまずいので理解したいです」
「わかった。じゃあ、いつもの問題集を使って自力で理解してみて!ただし短時間でね」


 T君は問題集と解説を読み、ノートに式を書きながら始めました。しばらくしてわかったようなので
「T君、今の問題を先生に解説してみて」というと、最後までキチンと説明が出来ていました。
 ラーニングピラミッドで、「聴いてわかる講義は5%」の理解に対して「他人に教えるは90%」の理解なので敢えて自分でやってもらいました。

 実はT君、数学が苦手でいつも教えられるばかりで「数学は家ではできない!」とも言っていました。
しかし「この問題は何としても理解する!」という気持ちで取り組むことで、脳も気持ちも理解に向けて全集中します。
 最初に「何としても理解する!」「何としてもやり遂げる!」「何としても○○する!」という気持ちで取り組むことは物事を成功に導く一番大事なポイントです。これは学習だけでなくスポーツでも仕事でも成功するためにはとても重要なので、学習を通して取り組む姿勢も学んでいきます。